もりさだこどもクリニック|豊中市本町の小児科

点鼻用インフルエンザワクチンについて
今年度は点鼻用のインフルエンザワクチン(フルミスト)も接種して頂けます。
フルミストは鼻に噴霧(スプレー)するタイプのワクチンです。
フルミストは注意事項の多いワクチンですが、従来のインフルエンザワクチンとの違いや接種対象の方など記載致しますので、ご参考になさってください。
【対象年齢】
2歳~中学生まで(従来のワクチンと合わせる為に当院では中学生までとさせて頂きます。
【接種回数】
接種回数は1回のみです。
左右の鼻腔内に0.1mlを1噴霧ずつ、合計2噴霧を鼻腔内に噴霧します。
鼻腔内に噴霧するため、注射する必要がなく、心理的・身体的負担の軽減が期待できます。
【ワクチンの型】
インフルエンザA型及びB型を予防します。
A型2種類(H1N1、H3N2)、B型1種類をカバーした3価ワクチンです。
【ワクチンの効果】
生ワクチンであり、注射タイプより効果が長く持つ可能性が期待されています。
従来の注射のワクチンは4か月程度、フルミストは1回の接種で約6か月~1年効果が持続するとされています。(注意:従来の不活化ワクチンとの効果を比較したデータはありません)
ただし予防効果に関しては従来の不活化ワクチンと経鼻弱毒生ワクチン(フルミスト)の間に、はっきりとした予防効果の差はありません。そのため日本小児科学会は、2~18歳のインフルエンザ予防において、不活化ワクチンと経鼻弱毒生ワクチンを同等に推奨しています。
【接種のできない方】
熱がある方、免疫機能に異常がある・免疫抑制をきたす治療を受けている方、妊娠中の方などは接種できません。
また接種時に鼻水や鼻閉(鼻づまり)が強い方、喘息のコントロールが不十分な方は接種できないことがあります。

気管支喘息のコントロールが不十分な方は従来の注射ワクチンが推奨されています。米国では喘息の既往のある2~4歳児や過去1年以内に喘息発作があった方への接種は推奨していません。

【主な副反応】

鼻水・鼻づまり(約30~50%)、咳(約10~30%)、のどの痛み(約10%)、頭痛(数%)、発熱(10%未満)など

【フルミストの注意点】

水平伝播の可能性・・・フルミストは弱毒化されていますが、生ワクチンです。そのた飛沫や接触により、接種を受けた人から受けていない人にワクチンウイルスが広がる可能性があります。従って、ワクチン接種後1~2週間は重度の免疫不全者や乳児との接触は可能な限り避けてください。

 

【フルミストを勧める人】

〇とにかく注射が嫌で仕方がない人

〇従来の注射の接種後に注射部位の腫れが強くなりやすい人

 

【従来の注射のワクチンを勧める人】

●喘息のある人(米国では。喘息またh喘息の既往のある2~4歳児や過去1年以内に喘息発作があった方への接種は推奨していません。

●授乳中の人

●周囲に免疫不全患者がいる人

●免疫不全の人

●妊婦

●ゼラチンアレルギーのある人(フルミストには安定剤としてゼラチンを使用している為